どうしてくれるんだ。僕はこれからピザを見るたびに泣いてしまうかもしれない。
スラム街の子どもたちの遊び場だった空き地に建てられたアメリカンなピザ屋。どうしてもピザを食べてみたい貧しい兄弟を阻んだのはその高価さだけでなく、彼らがおかれた身分の差だった。
兄弟が可愛いらしい上にとてもたくましく、見入ってしまう。彼らが実物のピザを目の前にするシーンが幾つかあるが、それは羨望の的🎯であり、プライドを守るための小道具であり、そして貧富の差の象徴であった。それらのシーン全てでやたらと涙が出てしまう。やっとの思いでたどり着いたピザの味はどうだっただろう。ラストの二人のやりとりがとても良かった。何が幸せか。“ニンジン”が教えてくれてたんじゃないかな。
カースト制の現状はよく知らないけど、劇中の人々のが平等を主張するシーンがあり、変化を感じることができて勉強になった。