トレイシーは兄が殺される悪夢を何時も見ている。
キャンプも終わりに近づき殺人鬼トレバーの噂が持ち上がるが、本当に現れて殺戮が開始される。
一人ひとり減っていき不審に思うトレイシーは独自に犯人追求を開始するが…。
トレバーという伝説の殺人鬼がキャンプに来た男女を惨殺するというスラッシャー映画。
ホッケーマスクを被った殺人鬼に兄を殺されてしまった少女は、毎晩のように悪夢にうなされていた。
だが、そんな彼女が滞在中のキャンプ場へ問題の殺人鬼が現れ…って感じの話です。
おなじみキャンプ場で働く若いのが、殺されたり、シャワーあびたり、殺されたり、エッチしたり、殺されたりする。
当然ながら『ハロウィン』シリーズとは何の関係もありません。
もちろんマイケル・マイヤーズとは縁もゆかりもない。
実はこれ、『13日の金曜日』のパクリ映画、『ジェイソン』の続編なんです。
『ジェイソン』という映画の続編ですが、『ジェイソン』を見なくてもあらすじは分かります。
というか、シナリオが『13日の金曜日』の第1作目とほぼ同じです。
舞台、犯人、殺人の動機、オチ、そのすべてが同じ。
前作のラストに殺される主人公の兄の名前が『ジェイソン』なので、たぶん確信犯だろう。
ここまでオリジナリティのカケラもない映画を製作していいものなんでしょうか。
殺人鬼の格好を『ハロウィン』に変更したなら、内容も『ハロウィン』風に少しはいじっても良さそうなものなのに、相変わらず『13日の金曜日』にこだわった内容にしてる辺り、製作者はよっぽど『13日の金曜日』が好きなんだろう。
前作よりもエロシーンや血の量は多く、ゴアシーンも低予算なりに頑張っています。
また、無作為に殺すとこはジェイソンぽいが、ヤツのように一発で仕留めず、何回もブスブスするからタチが非情に悪い。
基本はそれなりに押さえてるんで、けっこう面白かった。
個人的に『ジェイソン』より楽しめました。
しかし、キャンプ場で若者たちが殺害されまくってるのに、警察は残りの若者たちをなんで保護しないんだろう?
普通は警察署とかに連れてくだろうに。
ちなみに今作のエロ要因の人は、『案山子男』のヒロイン役の人でした…。