すぎもry

ナチス侵攻!のすぎもryのレビュー・感想・評価

ナチス侵攻!(1943年製作の映画)
4.8
シリーズ中屈指の名作!後半の15分は怒濤の名シーンラッシュ!!

前半はプロパガンダあるあるのナチの戦略説明が延々と続く。形式的な説明のシーンに少し飽きてきた頃を見計らってか、一気にトーンが変わり、観客の心を掴みにかかる。

家族を失ったポーランドの女性たちの哀しげな表情がクローズアップされる。映画はさらにギアチェンジを行う。ナチの戦闘機からの爆撃をパイロット視点で撮影し、戦闘機はどんどん降下していく。現代アクション映画にも引けを取らない空中戦が展開される。

兵士の遺族の辛そうな表情で心打たれた直後のド派手なアクションには脱帽。

ここで終わらないのが名作たる所以!!!なんとショパンの英雄ポロネーズをバックに、ドイツ軍がワルシャワを攻撃する。地獄の黙示録の30年前に、クラシック×爆撃は発明されていた、、、、

味方が攻撃を受けるシーンで、ショパンの美しいクラシックを使うことには深い意味がある。ショパンはポーランド出身の作曲家だ。ここから、ポーランドは必ずや返り咲くという強い意志を感じずにはいられない。
すぎもry

すぎもry