このレビューはネタバレを含みます
彼女の人生は、
洗濯物干すところで始まり、
洗濯物干すところで終わる。
ずっと同じベランダ…。
時が経てば外に出ていく子どもとずっと同じ場所に留まる母親の対比が印象に残る。
子どもの頃の楽しい思い出を作ってくれたボールが離れる以降、唯一刺激を吸収できるとすればベランダから景色を眺めることなんだろうな。
最後に花束をもっている男性の存在について考えたとき、彼女の未来がもしボールにぶつからない未来だとしたらきっとあの男性が人生を変えてくれる存在になっていたのかな?って思う。
この作品、ずっと重たかった。