ロアー

I'm Not Here(原題)のロアーのレビュー・感想・評価

I'm Not Here(原題)(2017年製作の映画)
3.8
#セバスタ祭 25作目

シモンズ先生のセクシーポーズで始まったので(裸にシーツだけ巻き付けてる美女御用達のポーズ)完全に油断してたら、シモンズ先生の演技が良過ぎて最後泣きました。秒で泣けるのな、私。

スティーヴという孤独な老人が自らの過去を回想するっていうシンプルなお話なんですけど(物持ち良過ぎるシモンズ先生)、子ども時代、青年時代、老年期を演じる役者がそれぞれみんな良くって中々の良質映画でした。「インスタ・オブ・ザ・デッド」とかは輸入するくせに、何でこれ日本に輸入しなかったの?とりあえず日本はまずシモンズ先生に謝っておこうよ「貴殿の映画を日本に輸入しなくてごめんなさい。「インスタ・オブ・ザ・デッド」を輸入してごめんなさい」(尾を引いて「インスタ・オブ・ザ・デッド」に突っかかりがち)

実はこれ、観る前から「セバスタが歳とったらシモンズ先生になる映画なの!?全然似てなくない!?実は似てるの!???」ってひとりかなり盛り上がって検証してたんですが、蓋を開けてみたら子ども時代を演じてるのが「ヤング・シェルドン」のイアン君で「シェルドンからウィンソルになってフレッチャー先生になるの?」って益々混乱してしまいました。だってヤング・シェルドンの完成形なんて、シェルドンでしかないじゃん!

似てる似てないを検証すると泥沼になりそうなのでもう黙ることにしますけど、推しの幼少期や老後を別の役者が演じる時って、毎回この問題にぶち当たることをここに記しておきます。

さて、老年期スティーヴのシモンズ先生はぼっちなので完全ひとり芝居。ひとり芝居大好きです。台詞がなくても感情が染み入ってきて良かったし、子どもスティーヴを演じるイアン君も、この子ホント演技上手いねぇ〜ってしみじみ思いながら観てました。
しかし子役には副将がいました!青年スティーヴ(セバスタ)の子ども役の子、演技うま過ぎない!?自然すぎて演技と思えない。

小さい子特有のテンション上がり過ぎてキャー!ってなっちゃうところまでリアルで、なのにちゃんとセリフらしきこと言ってて、何この子末恐ろしいんですけど。あまりにナチュラル過ぎて、ああ、セバスタって実は隠し子いたのかって信じかけたんですけど。
将来この子が大人になってスターになった時、あの時ロアーがこの子は大物になるって言ったこと、どうかみんな思い出してくださいね(映画は初出演らしいけど、すでに「モダン・ファミリー」で活躍してる子だそうです)

そんな化物子役のパパなセバスタ。一緒に遊んでる姿がかわいすぎて、何なのよも〜〜2人ともベアハグしたい!!!
セバスタと友人による”シュレーディンガーの猫”のコントも、ネタは全然面白くなかったんですけど(厳しい)、セバスタの表情がかわいかったのでニヤニヤしちゃいました(結局甘い)。

あとこれ最近気づいたけど、セバスタ黄色似合うね。黄色のスーツを着こなす人ってあんまり居ないと思うんですけど、セバスタは黄色のスーツがとても似合ってたのでセバスタをイエロー大使に勝手に任命しました。次に観る予定の「ずっとお城で暮らしてる」でもイエローのシャツを着てるようなので、イエロー大使の活躍に乞うご期待。
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