高岡早紀が美しい
儚く妖艶
なんの罪悪感も持たない悪びれない母親を魅力的に演じていた。
クズなんだけど憎めない
どこか守ってあげたくなるようで、近づいたらプィっと離れる猫のようだった。
「パラサイトもいいよ〜」
と娘にあっけらかんと話すシーンのふてぶてしさは、ネジの外れた可愛らしささえある
ヒロインよりも印象的だった
3人のAVに関わった女性達の事情と過去〜現在。
母親がAV女優でからかわれる娘
父親がAV男優だったという噂
親や兄弟、夫にバレる女優
「とりあえず、なりたいものになってる」
他人に理解されない気持ち。
“綺麗だから実の娘に女のヤキモチを妬く”
祖母と孫娘の会話。
女と男
女同士
地方都市の閉塞感
感情のすれ違いとぶつかり合いはそれぞれ。
倒れても仕事を離れたくない女優
仕事で夫との心の隙間を埋める主婦
この職業につく女優達の事情とバレた時の周りと本人達の反応もそれぞれ違う。
田舎町の思春期
その職業からザワザワとし始める人間の好奇心と見下げるマウンティングは、退屈な日常のイベントなのだろう。
異質な物はきっと楽しいスパイス。
こんなにあけすけではなくても都心の大人でも周囲にあればやはり「!?」となるだろうし。
「ロクヨン」の監督作品
やはり感情を描くのが上手い。
個人的にはここまで濡れ場が無くても充分かな、と思った。