Ark

この世に私の居場所なんてないのArkのレビュー・感想・評価

2.9
2024-10
家に強盗が入り、パソコンと鬱の薬と祖母の形見の銀食器を盗まれたルース。犯人を見つけて大切な祖母の銀食器を取り戻したいのに捜査してくれない警察の代わりに、隣人トニーに協力してもらい自ら犯人探しをするが……。


憂鬱なコメディと思ってたら途中からB級スリラーになってしまった(笑)思いもよらぬ突然の方向転換に動揺した。思ってたのと違う(笑)
グリーンルームやザ・ハントと同じ監督と知って、なんとなく納得。「だからか」って感じ。

よくルースが言われてた「あなたより大変な人だっている」って言葉は嫌いな言葉の1つかも。そりゃあ確かにいくらでもいるでしょうけど人の痛みは他人には計れないんだから他人の苦痛とその人の苦痛は比べるもんじゃないし、比べてみてもキリがない。最後には「家も食べ物もない人もいるんだよ」「生きたくても生きられない人もいるんだよ」くらい壮大になっちゃうよ。何でもだけど比べだしたらキリがない。
なので警官の話も普通に意味不明すぎて「知るか!」と思った(笑)

自信がなく大人しい女性ルースが強盗犯探しを通して暴走していくのが何故か清々しくない……。

自己中で、向こう見ずで、無計画で、人を巻き込むだけ巻き込んだのに何も得ず。それなのになぜか満足気なのがよく分からない。あなたあれだけのことをして満足しちゃダメでは?(笑)
向こう見ずなのは悪いと思わないけど、人を巻き込んでこの結果というのはいかがなものか……。

トニーは……大丈夫?謎の演出のせいで紛らわしい〜。
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