Kota

この世に私の居場所なんてないのKotaのレビュー・感想・評価

4.0
“人間なんてクシャミみたいなもの。”

おぉ、なんとセンスのある作品。人生に嫌気が指していた女性に追い打ちをかけるように起こった空き巣事件。しかしその犯人を追う非日常が、意外な形で生きることに意味を生む。ほっこりドラマかと思えば中々パンチの効いた話で、後半の展開とか最後の終わり方とかかなり好みだった。主演メラニー・リンスキー初めて観たけど、風格が凄いし味があり、イライジャ・ウッドは本当いくつになっても天使オブ天使。

「私たちはこの世界で何をしているの。」と問いかけていた彼女が、最後には何故か誰かを助けようとして、闘って怯えて泣いて怒って吐いて…。きっと生きていることの意味なんて分からない、ただそれでも皆人生を必死になって生きている。
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