バロウズ

この世に私の居場所なんてないのバロウズのレビュー・感想・評価

3.8
Netflix製作、サンダンス映画祭グランプリのクライムコメディ。
どこか冴えない主人公の中年女性ルースは空き巣に入られた上、大切な銀食器とノートPCを盗まれてしまう。警察は役に立たないので自ら犯人探しを始めるが…

ユルめのコメディかと思いきや、頭のイッた登場人物、絶妙に間の抜けたギャグ、突発的なバイオレンス描写など見どころ満載、一筋縄ではいかない珍作でした。イライジャウッドの変人役も光ってる。

『計画って思い通りにはいかないよね』と人生の無情さを描きつつ、思わぬ方向へ展開が転がっていく様はどこかコーエン兄弟の映画を彷彿とさせます。
本来ならば緊張感MAXな場面で主人公が突然ゲロ吐きまくるもんだから思わず笑ってしまった。
そりゃ目の前で手首が吹っ飛んだら誰だって嘔吐したくなるよね。そういった意味でもリアルなクライム映画でした。
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