このレビューはネタバレを含みます
なんとなく、エグさがあるものだと思いながら、昼食を食べながら鑑賞。
共産主義時代下であった1980年代のポーランドを舞台に、
アンデルセン童話の人魚姫にツイスト
ひねり
を加えたホラー・ファンタジー・ミュージカル映画。
まず人魚のビジュアルに惹かれる。
映画の中の衣装や美術の色彩バランスが綺麗だった。
人魚といえば、
鱗が光、綺麗な物を浮かべるが、
この映画では、そんなものではなく、
匂いもあり、奇妙なものだった。
人魚の下半身、お臍も性器もない。
ミュージカル映画であり、
前半の人魚の姉妹が街へ出かけ買い物へ行くシーンは、
華やかで賑やかで可愛かった。
姉のシルバーかな?が歌うシーンもとても可愛かった。
好きになった人が、別の人と結ばれると、
あなた自身が泡になると。
イメージは、海の中で泡になることを想像してたけど、
石鹸で泡立てたような泡になってた。
この人魚は人間が思い描く綺麗なものではなく、
人を食べる恐ろしいものだった。
結局人間の世界では生きていけない儚さも感じた。
確かに授乳と点滴のシーンなど、独特な雰囲気な世界観満載だった。
2022.7