アン

ゆれる人魚のアンのレビュー・感想・評価

ゆれる人魚(2015年製作の映画)
3.4
観たはずなのに何も覚えてなく再鑑賞。
あれ?面白いのになんで印象ゼロで記憶しているのでしょうか......

物語は、人魚の姉妹が人間の世界にやってきて、ナイトクラブで歌手として成功を収めながら、人間の愛にも惹かれていく過程を描いています。彼女たちの美しい外見と魅惑的な歌声が人々を引きつけ、その一方で彼女たちの人間の世界への適応が難しいという葛藤を中心に物語が展開されます。

異文化や異世界との交流に伴う孤独やアイデンティティの探求がテーマとなっていました。本来の姿と人間の姿の間での葛藤、また人間の世界での居場所を見つけようとする姿は、自己の存在や愛情、そして人間性、異なる世界観や文化の間の壁を探っているようにも映りました。

人間の下半身を手術により手に入れたあとのキッチュでエロティック無造形はやり過ぎているようにも思えましたが、本能溢れる野生味のある結末にはぴったりでした。
欲望や衝動、そしてその先に潜む暗い側面にも焦点を当てた終わり方が余韻を残してくれました。
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