このレビューはネタバレを含みます
「チャラいベーシストの運命は決まっている」
2024年、23作品目「ゆれる人魚」です。
2018年公開。
監督はアグニェシュカ・スモチンスカ。
脚本はロベルト・ボレスト。
■あらすじ
はじめての舞台、はじめての恋、はじめて吸うタバコ――「はじめて」の先にある、私たちの運命。
人魚の姉妹が海からあがってくる。
辿りついたのは80年代風のワルシャワのナイトクラブ。
ふたりはワイルドな美少女。セクシーで生きるのに貪欲だ。
一夜にしてスターになるが、ひとりがハンサムなベース・プレイヤーに恋してしまう。
たちまちふたりの関係がぎくしゃくしはじめ、やがて限界に達し、残虐で血生ぐさい行為へとふたりを駆り立てる。(Filmarksより引用)
■感想
作家ハンス・クリスチャン・アンデルセンによる童話『人魚姫』を基に作成された本作。
共産主義時代の1980年代のポーランドを舞台に、ふたりの人魚姉妹の成長を描いた映画となっています。
基本的に薄暗い感じなのですが、それが綺麗。
独特な雰囲気があり、「これ絶対ハッピーで終わらない気がする」と感じずにはいられません笑
ジャンル的には「ホラーファンタジー」となるのだと思うのですが、
そこまで怖い描写はありません。
「おお、グロいですね〜」は何度かあります。(捕食シーン)
あ、でも、ミュージカル映画でもある気がします。
歌う描写が多い!
ミュージカル映画はあまり得意ではない私ですが、これは明るくない(希望がない)感じのためか特に嫌悪感はなく観られました!w
ゴールデンとシルバーのお話ですが、私はゴールデン派!
あの目がたまりません。見つめられたい・・・。
あと、ミーテクの顔、超好みでした。
バンドのベーシストという「お!クズだな!」という役柄も好きです。
いやぁ、最後あぁなってくれてよかった!😀
美しさと悲しさと残酷さが好きな方にはおすすめの映画です。