舞台は売春防止法施工前夜の東京吉原「赤線地帯」。不幸のどん底で発症する者、その生活から抜け出し成功する者、新たに足を踏み入れる者、そして何も変わらない者。いずれも何かしらの因縁を持って同地で働く女た…
>>続きを読む赤線地帯で働く女性一人一人にフォーカスを当てており、いわばアングラな世界で働かなくてはならない、このならない理由が凝縮されている作品であった。数人いる女性の中で、無数の輝きをもつのは若尾文子であるの…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
売春防止法制定前後の赤線地帯で繰り広げられる、娼婦たちの群像劇。
複数のステークホルダーが入り乱れることで、搾取でありながら労働であり、ある一面においてはセーフティネットであり、高給取りでありながら…
騙す騙されるの世界に人の数だけドラマあり…どうやってそこから這い上がるか
主人公2人の関係性から、男のクソさが全面に出るように際立っていた『祇園囃子』とは違う方法論で、けど根幹は同じ一貫したテーマ…
人物の配置、運動が巧みである視覚的な点、会話の面白さ、劇伴という聴覚的な点どちらも優れていてしみじみと面白さを味わい、惚れ惚れする。
生きていく上で仕事は必要であり、そこには当然人がいて関わりが生…
溝口健二監督の遺作。
売春防止法制定前夜の社会を映し出した作品。(公布されたのは1956年5月24日で、映画上映開始は同年3月18日)
戦後半ば公認で売春が行われていた”赤線地帯”が舞台。特殊飲…
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