世界の溝口の遺作。どれぐらい世界かというと、影響を受けた明言する監督としてゴダール、アンゲロプロス、タルコフスキー、エリセ、ベルトルッチ、スコセッシにアリアスターとまあとてつもなくとんでもない名前が…
>>続きを読む《女》を撮ることに定評のある溝口健二。今までの作品よりも多くの女の生き様にフォーカスした本作は彼の遺作として相応しいものだと思った。普段の作品では長回しを多用するが、赤線地帯では動きのあるカメラワー…
>>続きを読むかなり面白い。構図もいいし。売春宿に集う娼婦たちの群像劇。ひとつひとつのエピソードはなかなか重たいのだが、京マチ子のキャラクターのカラッとした空気もあり気楽に見れる。現在でも全然通じる社会派映画でも…
>>続きを読む近松や雨月などの大作を撮ってきた溝口の最後が80分台という事にまず感動する。
京マチ子の強烈な登場、うちはヴィナスやなんてセリフに芝居どうやったらさせられるんだろう。
三益愛子が発狂するシーンの明滅…
このレビューはネタバレを含みます
すぐにヘンリーミラーの「北回帰線」を連想した
赤線の館「夢の里」で働く女達のそれぞれの視点と、当時の風俗街の時空やリアルを描く傑作
群像劇としての登場人物とカメラの距離感としてこれほど見事な映画は…
ここは地獄か
戦後の日本各地に点在した売春を目的とする特殊飲食店街(=赤線地帯)を映し出した作品。
「ようこそ女の世界へ」といった感じで、したたかに、力強く赤線で生きる女性の物語が広がっています…
このレビューはネタバレを含みます
バッドエンドに近いというか、基本的に誰も救われない物語なんだけど、不思議と後味が悪くない。むしろエネルギーを貰った。
私も諦めずに、生きていかなきゃいけない、という気持ちにさせられた。ありがとう。ま…
物語のあらすじで気になりすぎた。吉原舞台だけどピンクシーンも露出も無くて良。尺はそこまで長くないながら、各人物の人生すべてに思いを馳せてしまう。家族のために、借金のために、居場所のために。歳を重ねて…
>>続きを読む吉原に生きる女たちの逞しさと悲哀。
この世界から抜けたいと願ってもいざ貧しい生活を強いられると腹に背は変えられず。
病気の旦那と赤ん坊を養う通いの女、気が狂ってしまった女、金に縛られない自由奔放な女…
©KADOKAWA1956