ここは地獄か
戦後の日本各地に点在した売春を目的とする特殊飲食店街(=赤線地帯)を映し出した作品。
「ようこそ女の世界へ」といった感じで、したたかに、力強く赤線で生きる女性の物語が広がっています…
このレビューはネタバレを含みます
バッドエンドに近いというか、基本的に誰も救われない物語なんだけど、不思議と後味が悪くない。むしろエネルギーを貰った。
私も諦めずに、生きていかなきゃいけない、という気持ちにさせられた。ありがとう。ま…
物語のあらすじで気になりすぎた。吉原舞台だけどピンクシーンも露出も無くて良。尺はそこまで長くないながら、各人物の人生すべてに思いを馳せてしまう。家族のために、借金のために、居場所のために。歳を重ねて…
>>続きを読む吉原に生きる女たちの逞しさと悲哀。
この世界から抜けたいと願ってもいざ貧しい生活を強いられると腹に背は変えられず。
病気の旦那と赤ん坊を養う通いの女、気が狂ってしまった女、金に縛られない自由奔放な女…
売春防止法直前の吉原を舞台に、家出同然に上京してきた者、病気の旦那と赤ちゃんを支えるため体を売る者、急に息子が上京してきた者、詐欺同然の方法で男性からお金を得る者、様々な背景と事情を抱えた娼婦たちの…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
ハナエがクズ旦那とラーメン啜るシーンが好き。ハナエ、赤ん坊抱きながら哺乳瓶のミルクを自分でも一口あおる。ハナエはラーメンをほとんど食べない。クズ旦那、風俗嬢をののしる。ラーメンをハナエからもらう。…
溝口健二監督『赤線地帯』(1956)
国家の政策を揺るがす"売春"に対する世間の目。そして、世間を解体したときに残る個人の欲望がそもそも"売春"を成立させているということ。
その矛盾の中で、男女…
きれいだ。とっても。
昔の女優に憧れる。
昔のが男尊女卑や女性軽視が激しかったはずなのに、昔の女優ってある種の芯や強さがあるのは何故だろうか。。。
表層上の画やキャラクターとしての強さじゃなくて…
©KADOKAWA1956