Hookasunity16

赤線地帯のHookasunity16のレビュー・感想・評価

赤線地帯(1956年製作の映画)
2.4
溝口健二の遺作としては今一歩。
悲劇もあるがあまり大した内容でないしこの手の現代的な無常観の描写に関しては成瀬巳喜男の方が上手に思う。

若尾文子の守銭奴ぶりはさすがで殺されかけるシーンは吉原の最近の事件を思い起こさせた。
記憶だと溜め込んだお金を盗まれると思っていたのだけど別の映画だった模様。
京マチ子のイケイケなのに全然客が付かない様子も面白い。

黛敏郎のテルミンみたいな音楽はSF向きでこの作品には合っていないように思う。
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