とぽとぽ

赤線地帯のとぽとぽのレビュー・感想・評価

赤線地帯(1956年製作の映画)
4.0
騙す騙されるの世界に人の数だけドラマあり…どうやってそこから這い上がるか

主人公2人の関係性から、男のクソさが全面に出るように際立っていた『祇園囃子』とは違う方法論で、けど根幹は同じ一貫したテーマを描き出す吉原群像劇。若尾文子✕京マチ子!そして、軽くホラーじみているようなラストシーンの力強さ…なんとも言えぬそのインパクトと心に棲み着くような余韻に見る者へ訴えかけては考えさせられる。

ミルク一つ買えないで何が文化国家よ!
みんなカネのためじゃないか!私、貧乏なんか大キライだよ!
国に代わって補ってるんだから、公共事業やってるんだよ!
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