滝和也

宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 第二章 発進篇の滝和也のレビュー・感想・評価

3.8
義を見てせざるは
勇なきなり!
今ヤマト再びの航海へ!

ヤマト2の筋立てを追いながら、リアリティと更なる外連味を高めた、ヤマトリブートの第二巻です。テレサからの謎のビジョンを受けたヤマトクルーはガミラスから地球復興の負の遺産の事実を知る。そして地球と宇宙の新しい未来のため、テレザート探索・救出へ出航せんとする。地球政府に反乱しようとも…。

流れるテーマは、徹底した人道主義である。そしてそこにある平和への理想と現実の狭間。戦いたくなくとも、蛮勇を誇るものがいる限り、目の前にはあるものは、争いである…。

ヤマト2のシナリオをより、重層的にリアリティを持って細部を書き込んでいくため、ある意味目的や心理が複雑になる前半2話。(4話が1巻分) 何故地球は荒野から3年で復興したのか、波動砲大艦隊が製造できたのかにこたえてくれます。又福井晴敏の脚本だけあって、地球政府の闇は深い…。※亡国のイージスを思わせる。

そして小林誠副監督のミリタリー感溢れる、いや外連味溢れる後半2話。最新鋭艦アンドロメダとの激突。旧作ファン歓喜のアレが出ます。真田さん待ってました!アステロイド…です(^^)

そして空間騎兵隊参上。斎藤…出ただけで男泣きのキャラクター。ヤマト2では1番好きなキャラクター。まさに益荒男。漢!そして外連の固まり。今回も最高です。空間騎兵隊の名もなきメンバーにも泣かされますよ。間違いなく監督自体も奴らのファンですね。カッコ良さが群を抜いている(^^)

作画クオリティーの高さ、旧作の再現度と更なるハイクオリティな見せ方。キャラを少し減らしたのも新キャラをフューチャーするためか。今回もリブートの手本となるか、ヤマト。

次巻まで、刮目して待て!
滝和也

滝和也