冷戦末期。
ベルリンの壁で隔てられた東西。
その世界で行動するスパイたちに関する極秘情報リストが奪われたことから幕を開ける本作。
そのリストを取り返すべく
英国のMI6から送り込まれたのが
自身もリストに載っているロレーン。
シャーリーズ・セロン演じるロレーンは
美しくカッコいいだけでなく
スリムながら鍛え上げられた肉体と身のこなしで、次から次へと襲いかかってくる敵とも互角に戦う。
一見動きにくい服装なのだが
手加減知らずのように激しい動きの
大立ち回りで敵と組み合い、舞い、交わしていく姿が爽快なほどにカッコよくてワクワクする。
ロープを身体に巻いて鞭のように使ったり
即座にその場から撤退する場面での使いこなしにも見惚れてしまう。
シャーリーズ・セロン自ら訓練を重ねて
鍛え抜かれた身体作りと激しいアクションをこなしていて、屈強な男たちとやりあっているからこそ生々しさ、息づかい、疲労、緊迫感などが、もの凄い熱量として画面から伝わってくる臨場感。
裏切り、もぐら(二重スパイ)、種明かしなどラスト1秒までドンデン返しでハラハラドキドキ楽しめます。
ネオンやテロップをふんだんに生かした
光や照明、映像演出など画の見せ場と
有名なヒット曲などの使い方もクールでスタイリッシュ。