名作。
長いけど、まだ続きが見たい。
原田泰造の芝居が好きなんです、昔から。
それで、原田泰造が見たくって。
ストーリーの切り方や入り方、無駄な説明やセリフが一切無く、物語の根幹だけで進んでく。
なんの映画なのか…と最初はわけがわからないし、誰かと誰かの関係がひたすらに謎がしばらく続く。
矢継ぎ早ってわけでもないのに、どこまで登場人物伸ばしてくるの?って説明が無いままに増えていく。
会話を聞いて理解していき、
問題やこの映画で伝えたいことなどがわかってくる。
全員芝居が素晴らしくって
悩み事も求めることも不器用な感じもとにかくナチュラル。めちゃくちゃ自然。
ってかめちゃくちゃリアル。
この痛いほどのリアルさに
自分の生活なんかを重ねてしまう。
全員と言っていいほど悩んでいるキャラに感情移入し過ぎてしまう。
笑いながら泣いてしまったり
何か自分の人生を思い出して泣いてしまったり
あー…これを言っちゃうのねこの映画というセリフにやられてしまったり。
伏線回収で爽快感溢れる映画も大好きだけれど、
こういうリアルなドラマも最高にいいです。
原作がいいんだろうし
芝居がとにかく好きだし
脚本もいいけれど、
この映画はカット割りと構成が凄すぎる。
アイディアだらけで、
人ってこういう目線で自分のこと見てるよね、特に過去振り返って思い出してるときなんかは。
と言いたげなほどのカット割り。
すごくカッコよく見えたんです。ぜんぶ。
大人のいい映画見たな。本当に。
この映画が響かない人とは上手くやれないと思ってしまうほど。
25歳以上には分かって欲しい価値観です。
全ポジション。