「マジカルワンダーわかにゃんとゆかいななかまたち」を観ました。←確かにくっっっそかわいかったけれども。
母も息子も娘も、父もその恋人も。
それを奪われることで、ひとはいとも簡単に何者でもなくなってしまい、途方に暮れるのですな。
あの時だってそれは確かにあったはずで、あったからこそそれを奪うことにもなってしまうわけですが、諍い、せめぎあい、ぶつかり合うことで、不器用ながらもなんとかそれを伝え合うことができる。再生してゆく。好きなやつでした。
ほぼほぼ会話中心のゆったり流れる風の作劇で、実際に150分を超える長尺ではあったので、へたしたら退屈どころの騒ぎじゃなかったりするもんですが、いやはやなんとも。むしろ全編こやつらいったいどうオチをつけるつもりだとハラハラしてしまってました原田泰造だけに。←あっ
夜行バスというか、夜の高速道路のトンネルはもしかしたら原風景のひとつかもです。ぎゅっとなってつらいくらいでした。