たてぃ

ゲルニカのたてぃのレビュー・感想・評価

ゲルニカ(2016年製作の映画)
3.9
なかなか新鮮な作品でした。スペイン内戦を描いた作品だと、共和国側(政府側で負けた方)=かわいそう、反乱軍(勝利後、30年以上の独裁国家)=極悪非道、という図式がほとんどだったのが今回は共和国側も結構極悪に描かれてます。なんてったって共和国側の後ろ盾はスターリン率いる共産国家のソ連ですから…

主人公は共和国側の従軍記者のアメリカ人男性で大本営発表をアメリカメディアに送るだけのやる気のない男…ところが途中から共和国側にとっては不都合な真実を知るようになると取材方法を変えていく。そして…

肝心のナチスによる「ゲルニカ爆撃」のシーンが超少なめだったのはもったいなかった…そこでの悲劇をもっと描かないと戦争の悲惨さが分からないんですよ…105分のうちのラスト25分だけでは…恋愛シーン削ってほしかった…

アメリカ人が主役だがアメリカ映画じゃないので、スペイン人はスペイン語(時々バスク語)、ナチスドイツ軍はドイツ語のセリフだったので臨場感ありました。ただ、ロシア人だけ英語…なんで?( ;∀;)
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