するとら

最初に父が殺されたのするとらのレビュー・感想・評価

最初に父が殺された(2017年製作の映画)
3.8
1975年カンボジア内戦による悲劇を少女目線で描いた本作 
豊かな生活は一変し、家族は離れ離れ 強制労働と訓練 地獄のような日々が送られていた
平等を謳い教育者を虐殺し罵倒されながら過酷な農作業に明け暮れる しかし自分達の採れる食事はほんの僅かの米や虫 
虐殺の恐怖と飢えに耐えながら生き抜く家族を淡々と映している
あくまで少女目線なので惨たらしい虐殺の描写はあまり描かれていませんが 父を殺された少女のトラウマが空想的に描かれ 少女の心情をリアルに描写しています
説明も言葉も少なく 少女の表情が全てを語り、独裁政権の恐ろしさ 理不尽さを突き付けてくる映画でした
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