岡崎京子のオタク、だと自分のことを言うには諸先輩がたに対しておこがましいかな。
ただ、そのくらい愛してやまない漫画家である。
彼女が事故で描けなくなり何年も経ったある日、ヘルタースケルターの実写化を知る。彼女が望んだことなのだろうか？
自由にものを言えない彼女にかこつけて、金を動かそうとしている輩がいるんじゃないか？
公開前はそんなことばかり考えていた。
熱狂的な岡崎京子ファンはたくさんいる。
その人たちを納得させる、または金と引き換えにその批判を一手に引き受ける覚悟はある、ということでしょう。と思い覚悟を決めて初日に映画館に出向いたことを覚えている。
結果から言うと、岡崎作品の初の映像化として成功だったのではないかな、と今見ても思う(上からやな、すいません)
岡崎京子の漫画の中でもいちばん日常から遠い作品だと思うし、蜷川実花監督や沢尻エリカを抜擢したのは見事だなと思う(ビジュアルがピッタリかと言われると違うと思うけど)
ただ、一番の適役は水原希子だった。漫画から飛び出てきたみたいだった。
うーん、映画としては今ひとつで、何か残るものではなかったけど映像はきれい。
もうすこし落ち着いた色合いで見たかった気はするが、ファンも文句言いづらい出来かなあ、と思う(上からやな、すいません)
数年後にまた見るかもしれないなとは思う。
