やすお

ヘルタースケルターのやすおのネタバレレビュー・内容・結末

ヘルタースケルター(2012年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

岡崎京子原作だけあり、胃もたれする作品だったけど面白かった。

まるで新興宗教のようにリリコを王様に仕立て上げるファンたち。実態に先んじて生まれる幻想や理想が、1人綺麗になりたいだけの女の子を壊していった。
消費者はテレビの中には求めるだけ求めて、消費し尽くすと次にいく。雑音のように描かれる、女子高生の「てかさー」で話題がポンポン移り変わっていく会話がそれを象徴しているようだった。
テレビの中にいる人は別次元に存在している何かだと認識して、あまりにも無責任な声や押し付けが飛び交う。
有名税と表現される行為はその顕著な例である。


また、美についても考えさせれる作品だった。
「若さは美しさだけど、美しさは若さではない。」
あの検事の発言はいちいち鼻に触ったけど、このセリフは良かった。
やすお

やすお