まい

1000ルピー札のまいのレビュー・感想・評価

1000ルピー札(2014年製作の映画)
4.1
ばあちゃんがお金もらって散財する話かと思ったら全然違った...



早くに夫を亡くし、それに続き借金に首が回らなくなった息子の自殺
そんな悲しい人生を送ったお婆の元に渡された1000ルピー札

第二の息子を連れ街へ繰り出し少しばかりの贅沢をしようとするが" 1000ルピー札 "を使える商店が無い
お金を崩そうにも偽札と疑われ警察に連れて行かれてしまう

お金があれば幸せなのに...
だけど、お金を持ったところでそのお金を使える場所がないとはこれまた...

日本で言うなれば100円の買い物に1万円札出したら警察呼ばれる感じ。

貧民生活者に少しの贅沢も許されない現実が観ていて痛苦しい。

着古してボロボロになったサリーを新しくしたい。
息子の遺影のガラスを修繕したい。
第二の息子夫婦に何か買ってあげたい。

いつも出来なかったこと。でもそれはお金があれば出来る訳じゃかった。

ポンと出された1000ルピーが、ここまで辛い一日になるなんて...あと警察がゴミクソ野郎すぎて....

そんな苦境に見舞われた中、ラストの額縁屋さんに見せたブティの笑顔にほんの少し救われた気がした。

勿論お金は大事だけど
それだけが全てじゃないんだよって。
まい

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