もうひとつの邦題「物静かな男の復讐」
スペイン映画らしい佳作
ドライバー役と目出し帽の男たちの描写から始まり、一転して主人公らしき男が登場するのだけれど、最初のうちは何がどうなっていくのかわからない
作品の語り口も主人公のように静かで、見る作品ハズした気がして途中でやめようとしたくらい
バー、女、病院、刑務所とプロットが積み上げられ、物語全体がパズルを組み立てるように進んでいくうちに引きずりこまれていく
中盤から一気に転がりだす展開、主人公と関わる男女の距離感、エンディングの余白が秀逸
キャストは未発表ながらアメリカでリメイクされるとのこと
家族の絆の強さ、パーティの設定、運転と車にまつわるエピソード、教会の有り様……スペインという土壌がこの作品が響いてくる要素として大きいと思うので、どうなることやら
フランスでしか成立しない「TAXI」のリメイクのようにならないといいけれど
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