三馬鹿、老人、吃音、上下関係、下ネタ等、時にいたたまれないユーモアが速くて強いブラックコメディ。
ハーングメーンくらいの軽いノリで行き、開始早々、そういや死刑執行人の話だった…不謹慎かしらと思ったけど観終えれば笑いのち重さも残る面白さでした。
ものすごく強度のあるドリフの趣きもある。
主演デヴィッド・モリッシーの劣等虚勢卑屈悲哀な2番目感が良い、そして大きい。執行人補佐役アンディー・ナイマンとのバランスも好きだった。
あとジョニー・フリンの得体の知れなさも。
しかし皆、台詞多いし訛るし(?)何言ってるか聞き取れないこと…。
前半最初のたっぷりした場面転換、たぶんこうなのかなーこれ劇場で見たら更にインパクトあるだろうなーと思ったけど、後半冒頭のカフェからパブへの転換はよく分からず、これは劇場で見たらもっと違うのよね?と引っかかり。
同時に、処刑シーンはじめ舞台装置からもよく見てとれた、地方や時代の閉塞感はどこの国で置き換え再現しても面白そうだから日本でもどうですか。
あと、ハングメン始まる前のNT歴代作品映像かっこよく。
ロイヤルコート劇場60周年映像もあり、ベネディクト・カンバーバッチ、アンドリュー・スコット、ゲイリー・オールドマン、ジョシュア・マクガイア、インディラ・ヴァルマとかのコメントが。
ゴージャスな前説も楽しいナショナルシアターライブ2017の幕開けでした。