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めがみさまのinのレビュー・感想・評価

めがみさま(2017年製作の映画)
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家でも職場でも苛められっこの主人公リカはある日、美しく自信に満ち溢れた謎の女"ラブ"に出会う。
なりたい自分に変わるために一歩前へ進むために彼女は家を出てラブと共に新しい生活をスタートさせるが、次第に"女神"であると思ったラブの歪さに気づき始め決別するため対峙、リカの解放するわたしとあなたの行方やいかに。


彩度の低いうらぶれた地方のまちの望みのない雰囲気、その中でラブとふたりのおうちだけが鮮やかできらきらしている。
山々が荒涼たる感じでべたっと切り立っている。それを背景にリカがとぼとぼ歩くとこすき。
撮影(カメラ)は「淵に立つ」と同じ方。どちらにもある救われない家族の食卓シーンがなんとなく印象に残っている。


1つの課題に1つの答え、そこに潜む課題にまた答え、しかしまたそこにも課題があり……とベースの構成が一本道なのでとても見易い。誰しもが日々おこなうコミュニケーションについて、他者との立ち向かいかたについてがテーマのひとつなので、その身近さも分かりやすい。

母親役の筒井さん素晴らしく圧倒的説得力。主人公リカ松井さんリカそのもの。尾美さんのラスト周辺がまたたまらなくよかったのであと5分足してもうちょっと!見たかった!ラストもうちょっとほしかった!ダメですかここまでですか。でもバツンと幕が下ろされてはっとする感じも悪くない。
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