温泉たまご

空飛ぶタイヤの温泉たまごのレビュー・感想・評価

空飛ぶタイヤ(2018年製作の映画)
3.6
2020-6

赤松運送会社の社員が運転するトラックのタイヤが外れ、尊い生命が失われた。最初は運送会社の整備不良と判断され、会社は解体の危機に陥る。うちの整備には問題なかった、では一体何故……?

原作未読ですが、コミカライズ版を読んだことがあって、そちらもとても面白かったので気になって。テンポよく、あっという間に感じたけれど、少し物足りなさもあるような。もう少し登場人物たちの心情を描いて欲しかったかな。
原作が結構な長編だから、きっと2時間では収めきるのは難しいとは思うのですが……重い話なだけにどれだけのボリュームにするかは課題だったのかもしれませんね。

ひとつの尊い命が奪われて、それの原因が自分たちの部品の欠陥だというのにひた隠しにしようとする大企業。
関連企業(商事とか銀行)もあるわけで、大きな大きな組織は、お金だとか権力だとかで不祥事を揉み消していて。なんていうか恐ろしい。そして、これが実話に基づいているというのが、悲しい。

どうか、同じことが二度と起こらないように祈ります。