コマミー

コンフィデンシャル/共助のコマミーのレビュー・感想・評価

コンフィデンシャル/共助(2017年製作の映画)
3.7
【情熱と悲しみのコンビ】


[気まぐれ映画レビューNo.176]



これは"ヒョンビン"のカッコ良さと"ユ・ヘジン"のコミカルな演技を拝むだけでも価値がある映画だなと感じた。
それにこれはとても分かりやすく"南北問題"を知る事ができる作品で、そんな南北の問題を度々取り上げる韓国映画だからこそ作り上げる事ができる、非常に皮肉の効いた社会派のコメディでもあった。

勿論そんな真面目に構えなくても、コメディが効いたアクションだったりヒョンビンの魅力を引き出す為の映画だからといって引け目を感じる必要もない。
まず"アクション"は中々に派手。銃器を扱うアクションもあるが、非常に"身近なものを使うアクション"がとても多い。
それに、先程も書いたように南北の朝鮮の人々が抱く"感情や事情"と言うものをヒョンビン演じる"チョルギョン"とユ・ヘジン演じる"ギソン"が"言い合うシーン"は白熱としながらも、南が抱くものと北が抱くものを分かりやすく知る事ができるシーンでもあった。
チョルギョンにはギソンと"共助捜査"をする前の悲しい出来事が本当に凄かったり、ギソン自身にも別の目的があったりと、互いに裏がある所も見応えがあった。

…とは言え、本作はどうしても表面上だけでは「アイドル映画」だったりと見ない口実を並べられてしまう映画かもしれないが、今月に公開される続編はFBIも出てくるので、この展開が楽しみな方はこの前作を見る事をオススメする。
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