ハル

コンフィデンシャル/共助のハルのレビュー・感想・評価

コンフィデンシャル/共助(2017年製作の映画)
3.8
偽札製造機を持って脱北した犯罪者を捕まえるため、韓国に来たチョルリョン(ヒョンジン)
韓国側の刑事、通称“アニキ”とでこぼこコンビを結成し、ミッション完遂へ向け動き出す。
命令を受けて来韓したのは事実、しかし妻を殺された復讐者として殺意を抱く彼は冷静沈着、かつ協力する姿勢は一切見せない。
サイボーグのような佇まいで、突き進み続けるが、やはり一人ではどうにもならず…
そんな無茶なチョルリョンもアニキとその家族の温かさによって、心が雪解けしていくという王道ストーリー。
バディ×刑事モノ=面白い、その定説は今作でも健在だ。

まず、前提として僕の北に対する理解はドキュメンタリーや映画、ニュースで表面的に知る程度。
そのため、“共助”が実際に起こり得るのかはわからない。
ただ、その程度の知識でも今作を楽しむには十分だった。

この作品を語るうえでは兎にも角にも主役のヒョンビンとなる。
顔面偏差値は世界選抜レベル、その上アクションもガッツリ。
身長も185センチある上に兵役時代の成績もトップクラス…イケメン長身、リアルでも鬼強いって無敵かよ。
“格好良い”は正義であり、世界共通の理。
この人を格好良いと思わない方います?

そして、相棒のアニキの存在も欠かせない!
ユ・ヘジンが体現した愛すべきナイスキャラ。
彼は言ってみたら普通のおじさん。
家では娘の「スマホ買って〜」攻撃にタジタジだし、同居している義妹にも頭が上がらない。
ちなみに義妹は超絶可愛いく、イケメン好き。なので、チョルリョンに一目惚れをして、一人ラブコメが開幕する。
このくだりは非常に面白く、重要なアクセントになっている。
対比的にユ・ヘジンの顔を妻と妹二人は「破壊的な顔」と表現していたけど、爆笑…失礼にも程がある(笑)

全体を通してアクション多めだが、肝はシリアスとコメディのバランスが絶妙なところ。
捜査の過程やラストの展開まで含めて、大体想像できてしまうお決まりコースとはいえ、これくらいわかりやすいほうが個人的には良い。
北と南の設定はスパイス程度に抑え、シンプルにした構成がプラスに働いていた。
なお、鑑賞のきっかけは現在公開されている『コンフィデンシャル 国際共助捜査』のため。そちらのジャケ写のヒョンビンがとてつもないオーラを放っていたから。
日本の俳優で例えれば、竹内涼真とオダギリジョーを足していいとこ取りをしたような無敵のルックス。
完璧な色男のスマートなアクションはそれだけで絵になるね!
凄い俳優が韓国にいることを知れたので、大満足。
これまで鑑賞した韓国俳優の中で一番かもしれない。
近々、新作も見に行ってきます。
ハル

ハル