Masato

コンフィデンシャル/共助のMasatoのレビュー・感想・評価

コンフィデンシャル/共助(2017年製作の映画)
3.2

南北刑事のバディムービー

最近よく見るカジュアルな韓国映画です。明るいコメディ主体でアクションは副次的。誰にでも見やすい映画です。
敵国同士がバディになるという点で「コードネームUNCLE」ぽい。

しかし、カジュアルなためか、ありきたりなストーリーと薄っぺらい展開には残念。あくまでも南北のデカ同士のコメディが主体。南北のデカが絆を育むが、互いに命をかけられるバディになるまでの関係性が描写されてないから違和感が大きい。というか、北の刑事が兵士あがりの堅物なのかただの無口なのかしらんが、情を前にださないのでどういう心境なのかが分かりづらい。「北朝鮮」というステレオタイプを打開していくようなキャラクターにして欲しかった。
あと、全体的にカット割りが多く、集中力が分散してしまう。映画なんだからもっと長回しなどを使って欲しかった。

そして、カジュアルさの反面、韓国映画の醍醐味のブラックコメディ感はなく、生々しさ、狂気さもない。

南北問題にあまり言及することなく、あくまで添え物程度。せっかく南北がテーマなんだから、社会的意義をふんだんに取り扱って欲しかった。「ハナ 奇跡の46日間」を見習ってほしい。

結論、前衛的ではなく、無難すぎる出来という言葉が1番似合う映画だった。

キャスト目当てなら、コメディなので輝いています。特にユ・ヘジンとキム・ジュヒョク。

客観的評価 32点
主観的評価 32点
62点
Masato

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