てっぺい

ワイルド・スピード/ジェットブレイクのてっぺいのレビュー・感想・評価

4.0
【500台破壊映画】
500台の車が撮影で破壊された映画。磁力による見たこともない車の破壊の数々にも圧倒されっぱなし。もはや不死身の男達による“そんなわけアクション”も堪能。過去作の監督による、シリーズのキャラ愛にも注目。
◆トリビア
○ シリーズは次の第10作目がラスト(ただし、前・後編の2本に分かれる)。(https://news.yahoo.co.jp/articles/f3ce2c327f379fc8ee3b95f4788218856b5e2574)
○ これまでの9作品で累計約2500台の車を破壊、本作だけで500台以上が破壊されている。(https://news.yahoo.co.jp/articles/f3ce2c327f379fc8ee3b95f4788218856b5e2574)
◆概要
「ワイルド・スピード」シリーズの第9作。
監督:ジャスティン・リン(シリーズ第3作~第6作監督)
出演:ビン・ディーゼル、ミシェル・ロドリゲス、「スキャンダル」シャーリーズ・セロン、「バンブルビー」ジョン・シナ
◆ストーリー
ドミニクはパートナーのレティや幼い息子ブライアンと3人で平穏な日々を過ごしていた。ファミリーは世界を揺るがす陰謀を阻止するため、凄腕の殺し屋で超一流の運転技術を持つ、ドミニクの実弟ジェイコブとの戦いに身を投じる。

◆以下ネタバレレビュー

◆破壊
潜水艦バトルや、ビルからビルへ飛び移るカーアクションなど、作品ごとに見どころがある本シリーズ。今作はなんと言っても磁力による見たこともない車の動きが注目ポイント。磁力で車が店を破壊し裏通りに抜けるシーンなんて本当に見たこともない。磁力スイッチのオンオフで、辺りの金属やら車までいとも都合よく(笑)引っ張られては飛んでいき、敵を粉砕していく様はホントに爽快だった。そしてラストの装甲車が逆立ちになるシーン、劇中のミアのように自分もあんぐりと口を開けて見てしまったが、圧巻そのもの、超ど迫力ものだった。
◆そんなわけアクション
Euro missionでは宙を飛ぶレティを空中キャッチして無傷のドム。Sky missionではビルからビルに車で飛び移る、“そんなわけアクション”も本シリーズの見どころ。本作では、冒頭モンテキントでの崩れ落ちた吊り橋を飛び進んで車が崩壊しかけるも、生きているドム笑。兄弟で殴り合い、ビルの窓を破って飛び降り、からの車の天井に落ちるも、ほぼ無傷のドムとジェイコブ笑。本シリーズでこれがツッコミどころではなく魅力になっているのは、ゴリゴリの男達による肉弾戦の画力やスピード感によるものか。
◆キャラ愛
第3作TOKYO driftにも登場したエンジン改造トリオ。そしてハンの生還。第3作TOKYO driftから第6作Euro missionを監督したジャスティン・リンによるキャラ愛によるものだと思う。ローマンとテズのコミカルなシーンも多かったし(モンテキントの不死身っぷりや、宇宙まで行ってしまう自由っぷり笑)ラムジーも可愛く活躍していた。そしてラスト、ブライアンの席が空けてある演出。いつのまにかドムの子供はリトル・ブライアンと名付けられていた。ジャスティン・リンが第6作で監督を降りた後の第7作がポール・ウォーカーの遺作な訳で、監督に返り咲いた本作で、リンなりのポールへの花向けの演出だったと確信する。
◆ラスト
ハンを殺めた張本人であるショウを訪れたハン。復讐か、それとも実は共謀か。ノーバディの企てでハンが死んだと見せかけた事になった脚本からは、自分は後者だと推測する。それにしても、マーベル映画のような、次作への期待を高める終わり方!これも監督の映画愛(スターウォーズやミニオンズの話もそういえば盛り込まれていた)によるものだろうし、そしてシリーズラストになるという、次回作の構想が固まっているからこそ出来ることでもあると思う。
てっぺい

てっぺい