peplum

ワイルド・スピード/ジェットブレイクのpeplumのネタバレレビュー・内容・結末

4.3

このレビューはネタバレを含みます

ワイスピが映画館に帰ってきた!ジャスティン・リンも帰ってきた!
大ヒット作ありの売れっ子漫画家が新連載始めたらこんな感じなのかなって見てて思った。普通の映画3本分くらいの栄養素が含まれていて脳がカロリーを浴びすぎて溺れていく。ポスター見た時にホブスとショウは今回おやすみなのか…と残念に思っていたがおやすみにしとかないといけないくらいやること多かった。飛車角落ちで将棋に勝ちにくるジャスティン・リンやばー。
『アイスブレイク』の時にやたらホブスとデッカードを立てていた印象があったのだがその2人がいないとドムのやることが増えるなと思った。もちろん大女将であるドムはなんでもやってくれないと困るのだがブライアン不在でテズとローマンにハチャメチャなことはさせられない(してたけど)。
まずオープニングのレースとMr.ノーバディの緊急通信で「レースシーンを入れる」「仲間を集める」のノルマを超高速でクリアした時に監督すげー!と思った。知らない回路を開かれたと思った。しかもその後また過去のレースを入れてるのも丁寧(エンドロールで知ったけどスタートガールみちょぱの吹替で絶妙なバランス感覚さすがと思った。金爆、柳沢慎吾ときてみちょぱはすごい。ていうかあれレティだったとWikipedia見て知った。それなら甲斐田裕子でよかったのに)。それがただのノルマに終わらず今回のテーマである兄弟・家族の話に密接に関わってきてすごい。若い頃のドムとジェイコブ、吹替だとキャラの連続性が凄くてより本人に見えた。ジェイコブが出てきた時にレティに「あれジェイコブよね」って言わせてそのあとテズに「ジェイコブって?」と質問させることでレティの関係性も見せられるし会話がワンターン省略できてるなと思った。他の監督なら今いるメンバーで出来ることを考えるだろうけど過去に迫るのはジャスティン監督にしか出来ん。
ハンのことどう乗り切る気?と心配してたがわりとパワーで押し切られたし、ハンが最初に映るシーンの照明かっこよすぎて監督の推しメンへの愛が迸っていた。ジゼルまで回想で出すのはずるい。
レティがかっこよすぎた。女性陣のアクション増えてて納得感あるし、ミアはこんなにグイグイ来るのか。恥ずかしながらカーラの妹が誰か分からなかった…。
ヘレン・ミレンに念願の運転シーンがあってハッピー。ワイスピは夢を叶えてくれる。一方ついに運転できない人に運転させるという離れ業が出たラムジー。逆にアクションの見せ場になるという発見が偉い。エディンバラのハリポタ的世界も見ものだった。
ただこちらの集中力の問題でもあるけど後半のアクションは目的と手段がよく分からんことになってきて見せ場だけを詰め込まれた感があって疲労感ある。サーガを形成して11作目に向かいたい気持ちはあるんだろうけどサイファーもジェイコブもまた出したいのがひしひしと伝わった。アクションだけじゃなくて家族の悲しみみたいなのを効果的に挟んでくる荒業はワイスピにしかない味で好きだ。
ハン・ソウルオーが復活するタイミングでスターウォーズいじりが始まるとは思わなかったし、ミニオン?はウケる。ユニバーサルのりのりだな。
ラーメンの食べ方不味そう。フードコーディネーターさんいなかったのかな。

ブライアンに子供預けてるって言った時はまたまた〜って思ったのにラストもうすぐ来るわって言われて青い車が滑り込んでくるの見て思わず涙出たよ。
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