ER

ワイルド・スピード/ジェットブレイクのERのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

 シリーズ9のアイスブレイクの続編。
 やってることが相変わらずむちゃくちゃで、今作では宇宙が絡んできたり、プラスとかマイナス関係なく「とにかく磁力が凄い」シーンがあったり、「理論的にそれどうなんだ……」となるシーンが多々あって、その大味な雰囲気を楽しめた。

 ストーリーもいつも以上にむちゃくちゃで、「死んだはずの“アイツ”の情報を掴む」ために東京に行った際の捜査の仕方も「それでええんか……」って感じで、とにかく細かいことは気にしない、大味な脚本が面白かった。久しぶりにシーズン3のめちゃくちゃな東京も観れたし、思わず笑っちゃった。監督は「ブレードランナー」の世界が好きなのかもしれない。

 内容も今まで触れられていなかったドミニクの家族の話が主軸で、このシリーズでよく描かれている「家族や仲間からの愛」という王道なメッセージがいつも以上に強く描かれていたように思える。
 上記のメッセージ性を明快で強くアウトプットしてくる映画をあまり観ないので、「こういう価値観もあるよな」と普段自分が強く実感しないようなことを考えることができ、異文化体験の意味合いでも楽しむことができた。

 僕がワイルドスピードに求めるものとして、とにかく派手でむちゃくちゃなアクションの部分が強いけれども、アクションの意味では今回は動きがいつもよりも穏やかだったかなという気がした。
 ワイルドスピードは続けようと思えばいくらでも続けられるシリーズだと思うし、次回作ではどんな規模の広がり方をするのか楽しみ。宇宙行ったしいずれ月で車走らせたりするんじゃないかな。
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