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ワイルド・スピード/ジェットブレイクのbackpackerのレビュー・感想・評価

3.0
2021年公開当時、関心がわかず見に行きませんでしたが、配信にて重い腰を上げて鑑賞しました。

単純な感想ですが、正直、もう限界……。
ワイルド・スピード(以下「ワイスピ」)シリーズは、子どもの頃から『午後のロードショー』で楽しませてもらっており、なんやかんやと毎回見てきました(劇場で見ることはありませんでしたが)。
ただ、いつの頃からか鼻につくほど最前面に押し出されてきた「家族(ファミリー)」の物語(当初から語られてはいましたが、昔はここまでギラついてなかった感覚です)が、ポール・ウォーカーの亡くなった後の蛇足感強い後付け設定にドンドン付加されていき、さながら九龍城砦のようなわけわからん状況。
ドムのとってつけたような過去話によって、弟が爆誕した本作には、呆れすら感じ始めました。
荒唐無稽なカーアクションを楽しむ映画のはずが、ファミリーのごり押し圧力がやたら強くなってきたので、肝心のカーアクションを見る上でのノイズにすら感じてしまいました。


結局のところ、Mr.ノーバディ(演:カート・ラッセル)がどうなったかも判然としませんし、過去の確執からなる兄弟喧嘩を延々見せられた挙句何も物語が進展しないまま終わりましたので、本作は何のために制作されたのかすら謎に感じています。
あくまで次作(10作目にして完結編と言われていますが)の繋ぎであって、約140分ものプロローグに過ぎなかったということなんですかね。

しっかし、今回のマクガフィン"アリエス"にまつわる物語は、薄っぺらすぎて何一つ記憶に残っていませんね。"アリエス"という名前すら忘れていましたが、Wikipediaのあらすじを読み返しても全く思い出せません。本当にこの映画、通しで見たんだろうか??
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