前作の強力磁石や宇宙ミッションといった“やり過ぎ”の反省からか、今回のカーアクションは「荒唐無稽さ」も残しつつ、「SFには振れず、ギリギリ実写らしさに立脚」というコンセプトが感じられ、特に序盤・ローマのシーンは、個人的に一番脂が乗っていたように思えた５、６作目のような面白さが炸裂していて大変満足。
キャラクターに関しては、何といってもジェイソン・モモア！
あの体格で嬉々として演じる「品のないサイコパリピナルシスドラ息子」の強烈さ！ 気持ち良いまでの悪辣さで登場シーンは全て“持ってく”、本作のMVP間違いなしでしょう…！
（一方のブリー・ラーソンは、他の“強い善玉女性キャラ”との差別化が乏しく、ややインパクト不足か…）
中盤、小規模な見せ場が続くけれど、話そのものが進んでるように感じなかったり、あるいはシリーズお馴染みの難点、
「実は〇〇、生きてました！」
「〇〇も味方になっちゃうぜ！」
…といったところは今回も相変わらず…ですが、ここまでくると「ワイスピだし！ もう最終章だし！」と、積極的に目をつむってあげよう、という気持ちにならなくも…ない。w
トータルとしては、近作の中では一番良かったのでは…？
