T3K3

ワイルド・スピード/ファイヤーブーストのT3K3のネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

IMAX/2D/字幕


(どうせ)誰も死んでおらず、むしろ増えたワイスピ版『インフィニティ・ウォー』。

人が殴り合ったり車がぶつかりあったりしているシーンが9割なのでストーリーなんてものはまるでない。「秘密組織の極秘施設」「南極大陸」等のIQ低め文字列が、バカみたいなフォントでバーンと出てくる。マフィンでラリるハンをはじめ、マジでどうでもいい描写が挟み込まれる。もはやツッコミどころがない描写の方が少ない。

…でもワイスピってそういうもんだし!ここまで振り切られると、乗っかっちゃった方が楽しいし!と自分に言い聞かせながら突っ走る鑑賞体験でした。ジョン・シナ叔父さんとリトルBの珍道中だけはただただ好き。

地味に今作で良かったポイントは、巻き込まれた一般市民の無事を教えてくれたこと。『ジェットブレイク』では被害出しすぎ問題がかなり引っかかったので。ドムはヒーローの如く市民を庇うし、ワンちゃんは無事だし、ご丁寧にニュースでも「死者0人」だと教えてくれる。内心そんなわけねえだろと思いつつも、余計な心配は軽減される。

ヴィン・ディーゼルは嫌いじゃないけど、やはり単独主人公ポジションとしては引きがない…。ジェイソン・モモアの「筋肉ジョーカー」っぷりもそれなりに楽しいけど、今ひとつ魅力に欠ける…。そんな中でドウェイン・ジョンソンのシリーズ復帰はシンプルにブチ上がってしまった。ガル・ガドットは「まあそうでしょうね」だけど、あなたはメタ的な一悶着があったじゃん!

ポスクレだけでもリアルタイムで観れた価値があった。あと1本だか2本だか知らないけど、一気に次作が楽しみになりました。
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