RISA

ワイルド・スピード/ファイヤーブーストのRISAのレビュー・感想・評価

5.0
ー 守るために駆け抜ける、最終章の幕開け。

2001年から始まった「ワイルドスピード」 
11作目となる本作は、
シリーズ最終章の前編になる訳だけど、、
いや〜、、、、、やっぱり、、すごかった笑

ワイスピシリーズは個人的に思い入れもあるし
映画作品のトップ3に入る作品だから見る前から
上映される日を指折り数えて楽しみにしていて。

公開前にはシリーズ作品、お馴染みの
ジャスティン監督が降板になり、
"トランスポーター"などで知られている
ルイ監督が担当されると聞いて
正直寂しさと不安も少し感じていたけど、、
全然問題なかったな〜。

というのも、ルイ監督が予告披露イベントで
日本のファンに向けて話していた
「僕はこのシリーズのいちファンとして、
ファンのためにこの映画を作ったんです。」
という言葉通り、ファンにはたまらない
ストーリー、演出が盛り沢山すぎて。
(もちろん、主演兼プロデューサーの
ヴィンさんのお力添えもあるとは思うけどね)

と話が少しそれてしまったけど、、笑
物語としては、まず序盤の展開からして
拍手ものだったよね〜

本作のヴィラン、ダンテの紹介というか
過去の作品との繋がりが自然に、
鮮やかに展開されていく感じからして、
すごく興奮したし、映像技術にも脱帽!
(アベンジャーズでいうエンドゲームの
伏線回収されていく感覚に似ていたな〜)

でもってシリーズ最狂のヴィラン、
ダンテのキャラクターもすごくよかった!
派手なビジュアルに茶目っ気たっぷりで、
手の内が読めない、復讐に取り憑かれた存在。
個人的には前作のヴィラン、
(水辺のクロコダイルこと、、笑)
サイファーが最強のヴィランだと思うけど、
ダンテはまた違った脅威のある存在なのよね。

そんなヴィランと対抗するのは
お馴染みのドムファミリーな訳だけど、
今回もいろいろと魅せてくれるのよね〜

まずは序盤のガレージからうるっとね。
トップガンマーヴェリックの
ガレージシーンと似た演出だったけど
音楽の演出はずるいよな〜と。笑

でもって迫力あるシーンの数々も、
今までのシリーズ作品のオマージュに感じたり
過去に登場したキャラクターと繋がりのある
新しいキャラクターが登場したり、、
とにかく監督の話していた通り、
ファンによるファンのための演出がすごくて。

また本作のテーマとして、
「親子の絆」みたいなものを感じたんだけど
やっぱりワイスピシリーズで常に感じる、
“ファミリーの存在”の核でもある
“親子の関係”ってすごい原動力だよなと。

戦いも、守りも、復讐も、誇りも、、
結局大きな原動力だからこそ、
強みにもなるし弱みにもなってしまう訳で。

以前、MEGA MAX(5作目)で
ホブスとドムの殴り合いのシーンについて
ジャスティン監督が、
「力が互角な者同士の戦いでの勝敗は
守らなければならない存在があるかどうか。
守る存在がある者を勝たせたいと思った。」
という言葉に共感をしたんだけど、
守る存在があるから弱くなって負けてしまう
っていうのは現実的だとしても、
物語としては見たくないなと思うんだよね〜

だから本作では失うもののないダンテと
守るものがあるドムを比較したときに、
現実的に優勢なダンテの攻撃が辛かったりもして

だけど、シリーズ最初の作品では
スピードのために走っていたドムも
今では愛するものを守るために走っていて。
その姿に胸を打たれたりもしたな〜。

ドム以外の他のキャラクターも
昔から変化している姿とかみている
(テズとローマンの掛け合いとか
変わらない部分もあるんだけどね笑)
ただの映画作品を見ているって感覚よりも
ファミリーというか親戚を見ているような
感覚になってしまって、、
(昔はあんなにとがってたのにね〜とかね笑)

ここからは少し
ネタバレになるかもしれないけど、、
本作は最終章の前編というだけあって
全く消化されない結末なんだよね笑
(アベンジャーズでいう、
インフィニティウォーのようなもやもや感ね)

だからストーリーも全体的には
ファミリーが色んな問題や攻撃に
戦いながら耐え抜くような歯がゆいもので。
だけど中弛みなんて一切なくて、
どんどん展開されていく舞台と物語と
何よりもとんでもないサプライズもあって。
(あの2段階のサプライズには、
思わず声を出して身を乗り出してしまった笑)

正直ワイスピシリーズが終わってしまう
っていうのはものすごく寂しいし、
最後を迎えたくない気持ちもあるけど
それと同時に続きがかなり気になるから、、
やっぱり早く続きを見たい。笑

とりあえず、あと何回劇場にいこうかな〜
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