エイデン

ワイルド・スピード/ファイヤーブーストのエイデンのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

10年前、リオ・デ・ジャネイロ
街を牛耳る麻薬王レイエスから1億ドルの現金を金庫ごと強奪したドムらファミリー
怒りに燃えるレイエスは息子ダンテに、ドムを死より恐ろしい目に遭わせるよう命じる
その後 逃走するドムらを部下と共に追ったレイエスは死亡
ダンテも傷を負いドムへの復讐を誓うのだった
現代、ロサンゼルス
ドムは妻のレティ、息子のリトルBらと共に幸せな日々を送る
そんな中、かねてより捜査協力をしていた政府の“機密組織(エージェンシー)”の依頼でファミリーの一員であるローマン、テズ、ラムジー、ハンは、ローマにてチップの強奪という任務に向かおうとしていた
彼らを労ったドムは、その夜 かつての敵サイファーの訪問を受ける
サイファーは突如現れたダンテにより大怪我を負わされており、彼の狙いがドムやファミリーであると警告するのだった
翌朝 通報を受けた機密組織のエリックがサイファーを連行するが、そこで彼から機密組織がファミリーに対して何の依頼もしていないと判明
そもそも依頼自体が罠であるとわかり、ドムとレティはエージェンシーと共に、ローマンらが向かったローマへと急行する
しかしその前に復讐に燃えるダンテが立ちはだかり、ファミリーはかつて無い危機を迎えることとなる



『ワイルド・スピード』シリーズ10作目

ついに長かったシリーズも最終章
初の前後編の序章となる作品
『ワイルド・スピード MEGA MAX』でファミリーと対峙したレイエスに息子がいて、10年間復讐心を煮えたぎらせていた
というパワフル過ぎる後付け設定から、ド派手なラストバトルへと発展
策略により孤立したファミリーがイカれた復讐鬼に挑む

ドムの強みだったファミリーの絆が、そのまま転じて弱点となってしまう
エージェンシーにも見放され、完全に孤立無援となったファミリーが戦いに挑む構図は、真新しさは無いけど燃える
それに一花添えてるのが、今回の悪役ダンテを演じるジェイソン・モモア
これまでの敵の中でも、かつてないほどクレイジーで残忍、かと思えばキュートな側面も見せるキャラクターになってる
見た目アクアマンの中身ハーレイ・クインって表現されてたけどマジで言い得て妙
かなり魅力的なので気に入ったんだけど、敵なのにストーリー上 サブプロットも多めなのでやや出番少なめなのが少し残念かな

キャラクター数も多く、視点も多いので、前述のサブプロットも多く、風呂敷を広げまくった印象は強い
そのためメインプロットは強引な引っ張り方も多々見えるし、整合性もアレ
脚本単体で評価するなら質は低い点は否めないかな
ただそんな理屈よりもノリとアクションとバイブスと言わんばかりに魅せる魅せる
ド派手なアクションとファミリーパワーがテンポを作り、かなりキマった映像が次々と拝める『ワイルド・スピード』全部盛りといった形

相変わらずカロリー高めで栄養価皆無のジャンクな作り
常識に囚われない何でもアリの姿勢で最後までそのまま行くし、これまでよりもヤバいもんを観せてやるという、製作側の熱意がビンビン感じる作品なので観ましょう
エイデン

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