おいなり

ワイルド・スピード/ファイヤーブーストのおいなりのネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

だんだんポケモンのバージョン違いみたいになってきたファスト邦題シリーズ。ワイルドスピード・アイスブレイク/ファイアブースト。



最終章の前編ということで、ワイスピとしては珍しいクリフハンガーで終わる映画。
とにかく今回はヴィラン役のジェイソン・モモアがキレッキレで、派手ピンク大好きなところとかもうそのまんまモモア100%感。
全体的に根明なジョーカーって感じで、マッチョが殴り合って解決するのが日常茶飯事のワイスピにあって、一味違うサイコっぷりを見せつけてくれて、非常に良かった。
ファミリーと腕力で戦うドムたちに対して、徹底的に真逆を行く非情さ。金で買った傭兵を従え、脅し、騙し、策略を練る。なんか、ワイスピと言えば前作の敵が次作では味方になってるのがひとつのお約束ではありますが、ダンテはどう転んでもファミリーにはならなそうな、純度の高い悪役に振り切っているのが潔い。

そして今回の「ここは俺に任せて先に行け!」ポジションは、前作から登場のジェイコブ。もっと活躍あってもいいのになーと思ったけど、今作では謎にコメディ方面にステータスを振ってきていて、前作との落差に耳がキーンとなりそう。
たぶん罪の意識とか贖罪とか、そういうのあっての特攻なんだろうけど、もうちょっと描写割いてあげてもよかったのでは。まぁどうせ次作でしれっと復活するんだろうけども。



全体的に当初の監督だったジャスティン・リン風味が強くて、とにかく次から次へとド派手アクションが連続するカロリー爆弾っぷりは健在。
良くも悪くも「This is ワイスピ!!!」って感じで、いっそ安心感すらある。
それでもマンネリせず毎回楽しめるのは、やっぱり魅力的なキャスト陣の奮闘ゆえか。今回に関してはとにかくモモアのキャラが良い。
ドムとの因縁は取ってつけた感はあるけど、めちゃめちゃ憎んでるわりに飄々とマイペースなとこも最高だし、それに応えてドムも前と同じやっつけ方で仕掛けていくのも、バチバチやんこいつら!!!って感じで超良かった。

あとリトルBも、今回は攫われてるばっかじゃなくて、子供はデカくなるのも早いなぁとジジイのようなことを思ってしまった。ミサイルで敵を車ごと爆殺!イエーッ!!っていいのか?将来有望すぎる。



そして最大のサプライズはクライマックスに!
いや〜、ドウェインはなんやかや出るんでしょ、元レスラーだけあってプロレスがお上手だなァ、とは思ってたんですが、まさかここに来てついにジゼルの大復活!!!
思わず映画館で席立ちそうになっちまったよ。ピンチに颯爽と現れる姿が世界一似合うガル・ガドットの頼もしさ。
これはもう次作が楽しみすぎる。まさか消息不明の面々がこのまま退場ということは5000%無いと思うので、ぜひ最終作では奇跡の全員集合でワイルドスピード版のエンドゲームを見せて欲しい。
2025年まで頑張って生きなければ。
おいなり

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