ワイルドスピードMEGAMAX（5）で悪役だった警察署長に実は息子が居て、復讐の鬼になって襲ってくる話。
相変わらずぶっ飛んだ話で、突っ込むのは野暮な映画なんだけどそろそろマンネリ化してきた。
もうやり尽くした感がある中、強引に捻り出しているアクションや設定に限界を感じる。
無茶なアクションについてはそういうシリーズなんだから、と納得できるし見ていて楽しい。
ただ、個人的に嫌なのはドラゴンボール並に死んだキャラクタが平然と出てくるところ。
今回はジゼルが出てくるんだけど、基本的に臨終のシーンが無いキャラクタ以外はジャンジャン生き返ってくる。
どうせドムの弟も今後出てくるんだろうし、悲しげなシーンとかドムの怒りが白々しく見えてしまう。
手に汗握るアクションシーンの緊張感が、メインキャラクタの死亡でしか演出できないわけではないけれど、キャラクタも増えたことだし死ぬならちゃんと死んでくれないとどんどん薄っぺらい話に見えてきてしまう。
また個人的な不満点で、ポール・ウォーカーが離脱してから極端に日本車の出番が減った気がする。
無理して出さなくても良いとは思うし、もはやストリートレーサーの話には収まらない展開だから別に良いんだけど第1作目からのコンセプトでもあるんだしもうちょっと出番が欲しい。
今回はダットサンが出てたと思うけど、ぽっと出の脇役の乗る車で以前のハチロクより立場が悪かった。
派手なアクションシーンは見応えあるけど、もう宇宙やら南極やら色々と出尽くした後なのでどうも地味に見えてしまう。
スケールがインフレしていくのはしょうがないので、もう予想だにしない超絶アクションシーンがもっとあれば良かった。
話によると今作が3部作の前編とのこと。
それを知らずに見てたから釈然としない箇所が多かったけど、この後の2作で挽回してくれれば嬉しい。
第1作目からずっと追っている大好きなシリーズなので、残り2作でどう大団円にするのかとても楽しみ。
