ワイルド・スピード／ファイヤーブーストのもちもちのネタバレレビュー・内容・結末

レティと息子ブライアンと平穏な日々を送るドミニクの前に、かつて倒した麻薬王レイエスの息子、ダンテが現れる。復讐のため、ドミニクの愛するもの全てを標的にし、息子のブライアンを狙うダンテに、ファミリー達は苦戦を強いられる。ワイルドスピードシリーズ10作目。シリーズ完結編となる3部作の1作目にあたる。前作ジェット・ブレイクは個人的に微妙だったけど、今作は中々良かった。派手なカーアクションはそのままに、肉弾戦のアクションもふんだんに交え、シリーズを踏襲するセルフオマージュが重なる。登場人物が入り乱れながらテンポ良く進み、良いところで次へと繋がっていく。ちょっとマンネリ化してきたのは否めないが、完結編の1作目としてはまずまずの仕上がり。次が期待できる。リアルさのない部分は置いておいて、頭を空っぽにして見るとすごく楽しめる映画。バカでかい転がる爆弾を車で止めたり、ヘリ2台を引きずったり、ほぼ垂直の壁を走り降りたり、まあメチャクチャだけどいわばそのアホさがいい。次は何を見せてくれるのかが楽しい。今作の悪役ダンテはかなり良かった。ジェイソン・モモア演じるただのパワフル系かと思いきや、ジョーカー的なサイコパス感が満載のインパクトのある魅力的なキャラだった。意外とアクション少なめで、嫌なことばかりしてくるし、中々強敵感があって良い。ジェイコブは前作で魅力のないキャラだと思ったけど、今作ではキャラ変しすぎて笑った。リトルブライアンと2人でコメディパートをちょこちょこ入れてくれて、微笑ましくて面白かった。別に死ぬ必要なかったやろというモヤモヤ感はあるけど、どうせ生きてるんだろう。もうワイスピはいいかなと思ってたけど、完結編は最後まで見ようかな。