ピロシキNo10

ヘマヘマ:待っている時に歌をのピロシキNo10のレビュー・感想・評価

4.0
最強のチルアウト?ムービー。
これはびっくりした。

お話ははあるんだが、ほとんどは死者の書、の歌と踊り。

架空?の宗教儀式と、因果律。

まるで仮面劇のようだが、仮面を着ける事で、誰でもない者になる、その設定は大変興味深い。

薄味のようで、しっかり因果律に囚われており物語性は、強固。
それに、死者の書みたいなワークをからめてあり、完全に未体験ゾーン。

これは何度も観ると思う。

充分に仏教説話的だと思うが、
何故かブータンでは上映禁止だそうで、もったいないなと思う。特定の宗派の説法ムービーみたいなものだからかな。

まぁ、導きから逸れた話ではあるし、救いは無いんだが、そこはもう単純に業として落としてある。

旧世界のカルトのような現世否定、それ故に踊りで導かれるあの世が、懐かしく魅力的だったりする。