まる

ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男のまるのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ダンケルク、英国王のスピーチから

結構複雑な構図の時代やけど、分かりやすく描かれてた。
やっぱり戦い続けるのね。
ヒトラーに屈しなかったのは正解だと思った。
でもダンケルクとカレーで、30万人のために4千人の命を捨てる計画は好きになれない……。どちらかと言うと、和平条約結びたい人たちの気持ちの方が理解できる。

"陥落"という言葉があんなにも重くのしかかるとは……
チャーチルも重圧エグかったやろなあ……。世界的にやばい状況で、仲間もおらんって……。言葉が出てこなくなった時に、彼の消耗の深刻さを知った。

darkest hourというタイトルどおり、映像全体が暗かった。
闇の中にぽっかりと切り取られた窓の光の撮り方が素敵だった。
あと、暗い部屋に葉巻の煙がぷかぷか浮かぶ絵も好きだった。
部屋の中とその上空の、ズームインとズームアウトの表現も好きだった。
チャーチルのスピーチ中に映された、爆撃の絵が倒れた兵士に重なっていく表現も良かった。
要所要所で、実際の写真や映像が使われるのも良かったなあ

国民の士気を落とさないために虚偽の情報を報道するの、まさしく戦時中あるあるだった。
あと、喋りが圧倒的に上手い人は民衆の心をガッチリ掴めるんだなあと思った。素晴らしい能力やけど、使い方間違えたら最悪だと思った、ヒトラーのように。

いわゆる"成功"を納めたのに、最後に選挙で落選するのが意外だった。なんでやろう……?
まる

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