Rumy

ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男のRumyのレビュー・感想・評価

3.8
なかなかタイムリーな内容でした。

戦わずに生き残るくらいなら、自由のために戦って死ぬ、というのは重い。
きっとウクライナもその覚悟を持って戦ってるんやと思います。

ただ、当時と今じゃ兵器のレベルが違いすぎて、、、
派手にドンパチやろうもんなら核ミサイルが飛びかねない世界。やからこそ戦争せんように戦争せんように外交でなんとかしようと。NATOも手出ししたら標的にされちゃうもんね。地中海が真っ赤になっちゃうのが分かりきってるからこそ、ウクライナを軍事的な支援はできんのよな。
僕は戦争恐怖症なので、自由のために戦う意志を持ってる方を尊敬します。

映画に戻すと、1940年のナチが猛威を振るうヨーロッパでの立ち回りをどうするかを決めるイギリスの政治家のお話。
数十万のイギリス陸軍はダンケルク(フランス)でドイツ軍に包囲されてて絶対絶命。救出するか、政治的に講和条約を締結して解決するのか。
内閣の話し合いではヒトラーとムッソリーニと会談してある程度は譲歩しながら、戦争せずに済む道を模索するということに傾く。
ただ、首相のチャーチルだけはイギリス人としてそれでいいのか?と疑問に思う。話し合いで解決することはナチに降ることを意味するので。
しかし戦おうにも陸軍のほとんどがフランスに取り残されてる以上、絶望的な状況で救出作戦も敢行する必要がある。

本作ではダンケルクのとこはほとんど描写されませんでしたが、「ダンケルク」って映画ではダンケルクからの脱出がメインで描かれてるので、気になった方は是非。
Rumy

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