着眼点はとてもいい。都市が移動して、他の移動する都市を掴まえて食べてしまうなんて、すごくいいアイデア！巨大なキャタピラーとか、あっという間にコンパクトに折りたたまれる建物とか。都市の内部の生活空間の描写も魅力的だ。移動手段としての飛行艇もいい感じ。ＲＰＧのゲームが大好きで、よくドラクエやＦＦで遊んでいた。あの世界観にも似ている。
でもねえ、残念なことに主演のふたりにあまり魅力を感じなかった。ミスキャストっていうことなんだろうか。綺麗な女優さんだし、相手役の彼もそれなりなんだけれど、いまいちインパクトに欠ける。悪役のあの人はハマっていた。ＬＯＲでは耳の尖った種族を演じていたっけ。
あと、ストーリーがよく練られていない気がした。うまく言えないのだけれど、とにかく何かが足りない。復讐劇にするのなら、もっと徹底して欲しかった。もうひとつ、ヒロインの育ての親というターミネーターの出来損ないみたいなキャラはよく意味がわからなかった。
せっかくいい映像が満載なのに、もったいない。もったいないのオンパレードだった。監督さん、次回作に期待してますよ！
