めちゃくちゃ面白い。
大上の、法で極道が捌けるかっていう論理は常識的におかしい、クリーンではないし所謂昭和的。
しかし法で捌いたところで悪は見えない化する。
みんな法という大義を盾に自分の保身を守りミニマムに、ただ見える範囲を白くしようとしている。
これ現代の大衆心理と似ている気がする。情報が多すぎて、多様性、多様性という割に情報を見える範囲に限定して満足している。
それが悪いとは全く思わないが、昭和的な汚いものも丸め込むような大きい器は必要だと思う。人類は純粋な善に躍進するほど、破滅に近づくものだ。
本作は北野武の『その男、凶暴につき』となにか似ていた。説明が多すぎるのが残念で、テーマを問いかけるのはいいが、答えまで用意されてるのが残念である。