ペコリンゴ

孤狼の血のペコリンゴのレビュー・感想・評価

孤狼の血(2018年製作の映画)
4.4
記録。
男たちよ、命を焼き尽くせ

白石和彌監督作品初鑑賞。
広島が舞台っちゅうことで、ワシが『はだしのゲン』仕込みの広島弁でレビューしちゃるけぇのう。

ようけ観られとる作品じゃけぇ、今更あらすじ語ること無い思うけど、呉原金融の経理士失踪事件を機に、対立する加古村組・尾谷組の抗争を止めようとする2人のマル暴刑事の物語じゃ。

まず驚くなぁのっけから炸裂するエゲツないバイオレンスじゃ。

豚小屋でシゴウされとる男に、豚のケツの穴からヒリでたフレッシュウ●コを食わせる…。臭そうじゃのう。鼻がちぎれそうじゃ。

脱糞シーンもリアルで流石のワシも吐きそうじゃわい。食事中の方、汚い話ですまんのう。勘弁してつかあさいや。

それに匹敵しよるダーティーさで驚かされるんは役所広司扮する大上刑事(通称ガミさん)じゃ。女の相談者にゃ●いてもらいよるし、放火・違法侵入上等の捜査スタイルにバディ組まされた松坂桃李扮する日岡もドン引きしちょる。

そんなガミさんじゃけぇ、上からの指示で日岡は内偵することになるんじゃ。ヤクザとの関係が書かれよる日記を見つけろとも。じゃけぇ、この日記の中身がのう…。

ストーリーも良かったんじゃが、個人的には痛みの伝わる血生臭い暴力、キャラクターの「そこに生きよる」感じとそれを体現した役者の素晴らしい演技に唸らされた映画じゃったのう。

苦手意識あったヤクザ映画じゃが、ぶちオモロかったわい。

受け継がれてくガミさんのイズム。ええのう。本作に比べたらよろしゅうない評判も聞く続編じゃが、制作決定しちょる3作目の前に必見じゃのう。

…あー、めんどくさかった。
二度とやりませんので、どうか許して下さい。